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東京都江東区で活動するホームスタート・こうとうの活動報告会が3月21日に開かれ、ホームスタート・ジャパン事務局からも参加。ホームスタートの利用やボランティア参加に関心のある方や、行政関係の方々が集まり、和やかな雰囲気の中で始まりました。
出産対象年齢の女性の減少や未婚化によって、「少母化」が進んでいるという現状に触れながら、ホームスタートの日々の活動から肌で感じる、いまどきの家庭の状況などが紹介されました。例えば、
・共働き家庭が増えて地域との関りも希薄な中、実家の両親にもあまり頼れずに子育て。真面目でがんばり屋さんのママたちは、いろいろな子育て情報に振り回されたり、子どものためにもっと何かをしてあげたいという思いから自分を追い詰めたりしてしまう。
・親(祖父母)に子育てを手伝ってもらっても、かえって気疲れしたり、時には家事や子育てのやり方をめぐってけんかになることも。
・祖父母がよかれと思って赤ちゃんの世話を引き受けると、ママは子どもを奪われたように感じて不安になることもあり、繊細な関わりが必要。
また、お孫さんが生まれておばあちゃんになったホームビジターさんの声として、ホームビジターとしての経験が、自分の娘や息子、お嫁さんの子育てを肯定し、話に耳を傾けながら支えていくことにつながっているという話が紹介されました。
まとめとして、親が親になっていく芽を摘むことなく、新しい家庭が成長していく力を信じてサポート役に徹することが挙げられました。ホームスタートが大事にしている「傾聴」と「協働」は、ボランティアとして子育て家庭に寄りそうときだけではなく、おじいちゃんおばあちゃんとして孫家族に関わるときにも役に立つのですね。
続いて、ホームスタートを利用したお母さん2人と、ホームビジターさん2人に、インタビュー形式で体験談をお聞きしました。
それぞれ記事としてまとめました。自宅や外出先での様子が目に浮かび、伝わってきますので、ぜひご覧ください。
▼利用者YHさん【ビッグイベントの前日に来ていただいて、本当に良かった】
▼利用者Aさん【転勤族で、今回が一番早く町になじめた】
▼ホームビジターSさん【どうしても明日のために買いたいものがあって】
▼ホームビジターHさん【ただ見守るだけという心構えになったら、心地よい時間が】
イベントではその後、ホームビジター養成講座の案内、年間の活動実績の報告などが続きました。
報告会が終わった後、登壇した利用者さんとホームビジターさんはほっとした表情で、楽しそうに談笑しているのを見て、とてもあたたかい関係が築かれているのを感じました。
各地の団体でこうした報告会を開催しています。ホームスタート・ジャパンのホームページでも開催情報をお知らせしていきますので、お近くの団体の報告会へぜひ足をお運びください。利用希望やボランティアに関心がある方は、ご遠慮なくお問合せを。