トップに
戻る
5月25日、ホームスタート・ジャパンのNPO法人総会にあわせて、「子育て中のパパの今 ~どう地域でサポートできるか~」と題したイベントを開催。会場で約60人、オンラインで約140人、あわせて200人が参加しました。
コロナ禍を経て、「男性の育児のあたりまえ」が変わり、子育て家族の現実が変わってきていることを、専門家、パパ当事者、支援者がそれぞれ報告、気づきの多い時間になりました。
議論のコーディネーターを務めたのは、ホームスタート・ジャパン理事で同志社女子大学看護学部教授の高城智圭氏。父親の家事参加とストレスの関係や、自治体での父親支援に関する研究などを紹介し、問題提起しました。
続いて、産婦人科医、産業医で、一般社団法人Daddy Support協会代表理事の平野翔氏が登壇。戦前、高度成長期、「イクメン」という言葉が注目された当時、そして現在と、家族関係や父親に期待される役割がどう変わってきたかという解説はとても説得力がありました。それを踏まえて、「父親の産後うつ」がうまれる背景などを話し、父親を支え、家族を守るために必要な支援のあり方を整理して話しました。
2歳のパパ当事者として実感を語ったのは、横山雄祐氏。育休が終わって、夫婦とも仕事に復帰した後の子育ての大変さを率直に語ると、会場では深くうなづく顔が多く見えました。平野氏が指摘した父親支援の必要性について共感する点が多いということでした。
最後に報告したのは、東京都江東区でホームスタートの活動を行っている磯野未夏氏。外国籍のパパの支援にあたった実例や、ママからパパの話を聴いてあげてほしいという相談があったケースなどについて話しました。
それぞれの報告の後、参加者からの質問も聞きながら議論が続きました。「育児をがんばりたい」と思うパパは増えていると思いますが、だからこそいろいろな支援策や、それぞれの家族の気持ちに寄り添った支援のあり方が必要なんだと感じさせてくれる、学びの深い時間になりました。
4月から毎月1回、気軽な交流の場として「ホームスタート・サロン」を始めていますが、6月の次回のテーマは「パパの育児」です。詳しくはこちらの案内で確認し、ぜひご参加ください。
https://www.homestartjapan.org/news/20240628_hssalon3.html