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横山さんの体験談
利用家庭
ホームスタートを利用された方の体験談を動画で伝えるインタビューシリーズ。
初めての子育てに戸惑うことも多かったパパの声です。
横山さんには、文章での体験談と、動画の撮影の2回、ご協力いただきました。続いては、文章で寄せていただいたときの声です。
子どもが生まれて前の住居が手狭になり、娘が保育園入れなかったこと(待機児童に!)を受けて、三鷹市に引っ越してきました。
お陰様で娘の保育園も見つかり、新たな地域での生活に胸を躍らせていましたが、年齢の近い子どもを持つ親の知り合いもおらず、地域とのつながりができればという漠然とした思いをもっていました。
また、当時は妻が育休期間中で、平日の育児・家事は妻中心になっていたため、週末は妻の負担を減らしてあげたいという思いもありました。妻の職場復帰を控えて今後自分が担う育児・家事の割合も増えていく中、パパとしても育児能力をあげられないかな、娘との遊び方や言葉がけの仕方などをどうやったらうまくできるかな、と考えるようになっていました。
自分の子どもができるまでは、まったく子育てについての実感がありませんでした。生まれてしばらくは2-3時間おきに夜泣きがあり、熟睡することもできませんし、「こんなに子育てって大変なんだ」と初めて気づきました。(その期間にたまたま出張があり、続けて6時間以上寝られて本当に幸せだったのを思い出します。)何か危ないことはないかと常に目配せしつつ、ご飯をあげ、おむつを交換し、お風呂にいれ、さらに一緒に遊ぶ、、、このサイクルを週7日休みなく繰り返すと自分の時間がほとんどなくなり「育児がこんなに大変だって誰も言ってなかったよね」と同じく父親となった友人と嘆いていたりもしました。しかも、コロナ禍での初めての子育てだったので、ネットの情報に頼りながら、「これで子育ていいのかな、子ども目線で良い育児ができているのかな」と、ずっとモヤモヤしながらの子育てでした。
そんなタイミングで知人からホームスタートを知ることになり、これだ!と思い利用してみることにしました。
ホームスタートの最初の印象として強く残っているのは、オーガナイザーの大島さんに子どもがすぐになついてすごい!ということでした。お手製の折り紙を持ってきてくださり、わしゃわしゃとボディタッチしつつ楽しそうに話しかけてくださり、「こんな子どもとの接し方もあるんだ」と新鮮な衝撃を受けました。特に娘がとても嬉しそうで、いろんな人と接点をもたせてあげるのは大事だし、初回訪問の時点でホームスタートを利用してよかったと思ったことを今でも思い返します。
その後、ホームビジターの萩原さんが来てくださいました。同じ市内同じ町内に住まれており、萩原さん自身も母親として子育てを経験し、また誠実な人柄で安心感を持て、利用の満足度はとても高かったです。基本的には、ホームスタートを利用する際は父親である私と娘のセットでしたが、時々妻も萩原さんと話をさせていただき、妻の子育て相談にも乗っていただけたことも良かったです。やはり女性同士意気投合していました。
私が市内に引越してきたばっかりだったということで、子育てひろばに行って一緒に娘と遊ぶということを繰り返しました。初めて子育てひろばに行った時、娘は新しい環境に大ハッスルで、2時間弱滞在した後、帰りの自転車でコロッと寝落ちしたのをよく覚えています。ちなみに一緒に行った子育てひろばは、今でも定期的に娘と通っています。
ホームスタートを利用して何が良かったかというと、子育てひろばとつながることができたことかと思います。子育てひろばという公共施設があることもよく知らなかったですし、知ったとしても一人で行くのは億劫だったと思います。また萩原さんと話をする中で、「子育てってこんなんでいいんだ」と思えるようになったことも良かった点です。例えば、このくらいの年齢の子は、歩いているだけで楽しいから、何か新たな場所に連れていけなくても、一緒に外に行くだけで十分といったことが分かり、これまでのモヤモヤが解消されていきました。
ただ、何が本当に良かったかというと、これは漠然とした感覚ですが、「何か子育てで困った時に地域に頼れる人ができた」、「助けてくれる人がいるという安心感を持てるようになった」ということだと思います。ホームスタートを利用することで、萩原さんや大島さんといった、困った時に頼れそうな人を想起できるようになったことは、よかった大きな点だと感じています。
私の能力不足もあるとは思いますが、まわりの子育てをしている友人を見渡しても、いまの子育ては本当にキツイと感じています。ホームスタートは、そんな子育てに奮闘する親と子どもを元気にし、前向きに楽しんで子育てしていくことを後押ししてくれる素晴らしいサービスだと感じています。
ただし、正直に言うと、私は(そして妻も)ホームスタートを知人から紹介されるまで聞いたこともなく、世間的な認知度もそこまで高くないのではと感じています。現代の育児において、ホームスタートは、多くの親、特に育児に向き合う母親に必要なサービスだと感じており、広く普及することを強く願っています。